町並みの今昔 鉄道編

神都線 山田駅前跡 伊勢市駅前 出札所 宇仁館支店 伊勢電車

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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。上の画像は2020年12月23日朝に撮影した宇治橋のご来光直前のものになります。

過去に山田駅前(現在の伊勢市駅前)の変遷①山田駅前(現在の伊勢市駅前)航空写真①などの記事で何度もご紹介してきました山田駅前になりますが、今回は神都線の山田駅前に焦点を当ててご紹介します。

大正7年(1918年)3月以前(宛名面の掛け線による)に発行された絵はがき「伊勢山田停車場前」の画像です。左側の油屋(あぶらや)支店と右側の宇仁館(うにかん)支店の間に電車が写っており、この場所が伊勢電気鉄道(後の三重交通神都線)の山田駅前(駅)でありました。プラットホームは無く地面から直接電車に乗っていたようです。

社名変更に関しましては神都線外宮前駅跡で詳しく説明しています。

「伊勢山田停車場前」で電車が止まっている場所は現在の伊勢市駅前の鳥居の辺りになります。

大正4年(1918年)11月以前に発行された絵はがき「伊勢 山田停車場前宇仁館支店」の画像です。建物の前には人力車が並んでいます。

「伊勢 山田停車場前宇仁館支店」の左側を拡大した画像です。よく見ると左端に内宮・二見行電車切符売場と書かれた看板が見えます。宇仁館支店の中に切符売場があったのでしょうか?

山田駅前(現在の伊勢市駅前)の変遷②でもご紹介した大正4年11月10日の消印のある絵はがき「御大典神都行幸 山田駅前奉祝大菊花門」の画像です。

「御大典神都行幸 山田駅前奉祝大菊花門」の宇仁館支店の辺りを拡大した画像です。宇仁館支店の前に屋根が丸い建物が半分だけ写っていて「内宮 二見 出札所」の文字が見えます。「伊勢 山田停車場前宇仁館支店」では物置小屋?人力車の車庫?だったところに伊勢電車の切符売場ができたようです。

大正7年4月以降(宛名面の掛け線による)に発行された絵はがき「山田ホテル 宇仁館支店」の画像です。この画像にも宇仁館支店の横に伊勢電車の切符売場が写っています。

山田駅前(現在の伊勢市駅前)の変遷③でもご紹介した昭和7年(1932年)1月10日のスタンプ印のある絵画研究会印刷の絵はがき「旅館、土産物店櫛比殷賑を極む山田驛前通り」の画像です。

宇仁館は大正8年ころに3階楼に建て替えられ、参拝者の輸送が人力車から自動車に置き換わり、大正中期から15年ほどで雰囲気も随分と変わりました。さらにこの光景は昭和20年7月の宇治山田空襲により焼失してしまいます。

昭和34年(1959年)6月に撮影された山田駅前の画像です。戦後、駅前広場が拡張され、神都線の山田駅前も外宮寄りに移動しました。戦後に復興した宇仁館もこのときには取り壊されていたようです。その後、昭和36年(1961年)1月に神都線は廃止されてしまいます。

神都線廃止後の昭和37年(1962年)3月に撮影された伊勢市駅前の画像です。画像に写る駅舎は昭和25年(1950年)4月に改築工事が完了し落成式が行われ、昭和34年7月に山田駅から伊勢市駅に改称されました。

現在の伊勢市駅前の画像です。

出典:wikipedia

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