今回は今年4月ごろに駅舎が解体される予定のJR参宮線田丸駅(たまるえき)をご紹介します。
田丸駅は明治26年(1893年)12月31に参宮鉄道(明治40年に国有化)が津駅から宮川駅まで開業した際に設置されました。この駅舎は110年前の大正元年(1912年)に増改築され現在の姿になりました。
2番ホームから撮影した駅舎の画像です。屋根が波打ってるのがわかるように老朽化が進み、耐震性が不十分ということで建て替えられることになりました。
所在地は度会郡玉城町佐田(わたらいぐん たまきちょう さた)になり、伊勢市駅から3駅目になります。
券売所の画像です。平成24年(2012年)10月1日に完全無人化され、駅員無配置駅になりました。改札も撤去されています。
券売所横の掲示板には「ありがとう田丸駅舎」という書き込みスペースが設けられています。たくさんの思い出や感謝の気持ちが書き込まれていますね。
待合スペースの画像です。自販機の後ろのところには昔は小さいキヨスクがあったのを覚えています。
跨線橋の上から多気駅方面を撮影した画像です。ちょうど伊勢市駅方面に向かう「快速みえ」が通過するところです。画像の右上に見えるこんもりした小山は田丸城跡です。
跨線橋の上から伊勢市駅方面を撮影した画像です。
駅前のロータリーの画像です。田丸は伊勢本街道と熊野街道(熊野古道・伊勢路、紀州街道)の合流地点であり、お伊勢参りに向かう人々やお伊勢参りを終えて熊野詣、西国三十三所(さいこくさんじゅうさんしょ)観音霊場巡りに向かう人々で大変賑わいました。熊野街道起点の街として、「熊野古道伊勢路図絵」の案内看板と熊野街道を辿る旅人の姿を再現したモニュメントが建っています。
モニュメントを左側から撮影した画像です。夫婦なのでしょうか?2体ともいい顔をしていますね。材質は陶器で平成19年(2007年)に寄贈されました。
出典:中日新聞2023年1月28日 田丸駅舎の思い出作品にして残そう、wikipedia