町並みの今昔 旅館編

高千穂館本店② 外宮北御門前

前回ご紹介した山田駅前・高千穂館は当初は支店でありました。高千穂館本店は豊受大神宮(外宮)北御門(きたみかど)前にありました。明治30年(1897年)に山田駅(現伊勢市駅)ができるまでは北御門が外宮の正面口だったそうです。

昭和9年(1934年)、高千穂館出版部発行の参宮の栞の裏表紙に掲載されている地図の拡大図です。北御門を背にして目の前の右側に高千穂館本店はありました。

上の画像は山田駅前支店がまだ二階建てのときの絵はがきとセットになっているもの(大正初期)です。建物の背後に木々が無いことなどから玄関は北御門側(南側)にあったと思われます。玄関の右側には丸岡宗大夫・杉木宗大夫・杉木権大夫の標札が掲げられています。明治4年(1871年)に御師制度は廃止されましたが、40年余り経った大正時代でも旧御師の名跡は価値があるものだったと思われます。

現在は外宮の駐車場になっております。左奥の信号を渡ると・・・。

右が山田駅(現伊勢市駅)に通じる北御門通り(きたみかどどおり)で、左が外宮の別宮・月夜見宮(つきよみのみや)に通じる神路通り(かみじどおり)です。北御門通りは昭和30年くらいまでは路線バスも通る山田駅に通じるメイン通りでありました。

高千穂館出版部発行の参宮の栞に掲載されている「高千穂大食堂」と「高千穂本店」の説明文です。最後に「業務主任 次男 杉木 寛一」と記載されているのが興味深いですね。本店玄関横に掲げられた旧御師の標札、杉木宗大夫・杉木権大夫の名跡と関係しているものと思われます。

引用元:昭和61年国書刊行会発行 ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 伊勢二見小俣、昭和4年繪畫研究會印刷工藝社発行 最新寫眞版伊勢大廟、昭和9年高千穂館出版部発行参宮の栞、wikipedia

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