2年前余り前に外宮別宮 月夜見宮をご紹介しましたが、今回は2回に渡り月夜見宮神域内にある外宮摂社 高河原神社の御遷座や月夜見宮の古い画像や空中写真を交えながら、月夜見宮周辺の移り変わりや近くに邸宅があった茶人・杉木普斎をご紹介します。
まずは社殿でお参りを。
月夜見宮の社殿右側の後方にある外宮摂社 高河原神社の画像です。まだ造替(ぞうたい)されて1年半あまりの社殿です。2021年11月23日撮影。
2019年10月に撮影した高河原神社の画像です。2020年3月に社殿が造替されて、西側に御遷座されました。前回の御遷座は1980年だったそうです。
明治36年(1903年)2月に神洲堂から発行された瀧澤淸之丞編集の「伊勢名所案内」という写真帳の表紙の画像です。明治36年時点で結構なカラー印刷技術があったようです。表紙上部の「SOUVENIR OF ISE」とは伊勢のお土産という意味ですね。
伊勢名所案内にある「宮後町月夜見宮(みやじりちょう つきよみのみや)」の画像です。
「宮後町月夜見宮」と同じ角度で撮影した現在の画像です。 120年近く経っていますが、基本的な造りは変わっていません。当然といえば当然ですね。
昭和4年(1929年)の式年遷宮後に絵画印刷工芸社から発行された写真帳「最新版 伊勢神宮」の表紙の画像です。
「最新版 伊勢神宮」にある「伊勢名所 外宮別宮月夜見宮」の画像です。明治36年の画像と比べますと入口の右側にあった松の木が無くなっている以外はあまり変わっていないようです。月夜見宮の由緒は定かではありませんが延長5年(927年)完成の延喜式(えんぎしき)で外宮摂社の首位とされていますので、約1100年以上前より御鎮座されているですね、尊い!
大正9年(1919年)から大正12年ころに撮影された絵はがき「山田駅付近空中写真」の画像です。画像の中央やや右側に写る社叢が月夜見宮になります。次回、月夜見宮の変遷②ではこの空中写真を中心に月夜見宮周辺の変遷をご紹介します。
出典:キタヰ氏ブログ 神宮巡々、 明治36年 神洲堂発行 伊勢名所案内、 絵画印刷工芸社発行 最新版伊勢神宮、wikipedia