月夜見宮(つきよみのみや)は豊受大神宮(外宮)の別宮で伊勢市宮後(みやじり)に御鎮座しております。御祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)と月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)の2柱であり、同じ社殿に祀られております。月夜見尊は内宮別宮の月讀宮の祭神である月讀尊と同じ神であり、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神であります。月の満ち欠けに基づく太陰暦を用いて農作業の計画を立ててきた経緯から、農業にゆかりのある神とされてきました。
外宮の北御門を出て直進しますと南島線(県道22号線)との信号交差点があり、信号の先が二股に分かれております。
二股の左側の道路が「神路通り(かみじどおり)」で月夜見宮に通じております。夜更けに月夜見尊が宮域内の石垣の1つを白馬に変え、豊受大神のもとへ通う道とされているために神路通りの中央を歩くことを避けてきました。それにより、現在でも神路通りの中央は側部とは違う色で舗装されています。
神路通りの中央付近、左側には室町時代中期の美濃国篠脇城(しのわきじょう 別名:郡上城)主である古今伝授の創始者・東常縁(とう つねより)を祖に持ち、江戸時代後期に漢学者及び医者として活躍した東夢亭(ひがし むてい)などを排出した東邸(ひがしてい)があります。
東邸より少し進みますと、人気のラーメン店「蔵deらーめん」さんがあり、
手前の路地を右に入りますと、糀屋(こうじや)さんの昔ながらの建物が連なります。
神路通りに戻り、もう少し北に進みますと月夜見宮の入口があります。
クランクになった参道を進むと鳥居と社殿が見えます。
参道の右側にはクスノキの巨木が聳えております。
参道の左側には神職が参拝時間内に常駐する宿衛屋(しゅくえいや)があり、お札・お守りの授与や神楽(かぐら)や御饌(みけ)の取次ぎを行っており、御朱印も頂けます。
社殿右側の後方には外宮摂社の高河原神社(たかがわらじんじゃ)が御鎮座しております。外宮の摂社16社のうち第10位で御祭神はは月夜見尊御魂(つきよみのみことのみたま)であり、周辺地域の土地開拓の守護神であるとされています。
社殿左側の後方には枯れ朽ちた巨木の根元にお稲荷さんが祀られています。このお稲荷さんには特に名前は無く、昔から地元の方々により祀られているそうです。
出典:wikipedia