熊野街道の起点である田丸を出発し、いよいよ多岐原神社(たきはらじんじゃ)が近づいてきました。宮川に架かる船木橋(画像正面)または国道42号線の船木大橋(画像右側の橋)を渡ると度会郡大紀町(わたらいぐん たいきちょう)に入ります。
船木大橋を渡り、船木大橋南の信号交差点を左折し県道747号線を2,6kmほど進みますと多岐原神社の案内板がありますので左折します。紀勢自動車道の高架下をくぐり、200mくらいのところになります。そのまま真っ直ぐ進みますと「三瀬坂峠(みせざかとうげ)」方面になります。
左折して30mほど進みますと道路が二股に分かれていて、右側の下り坂になっている道路の先に多岐原神社があります。道路は軽自動車がギリギリ通れる幅しかなく、この先に駐車スペースはありません。
二股から150mほど進みますと多岐原神社の入口があります。多岐原神社の御鎮座地は度会郡大紀町三瀬川(みせがわ)になり、内宮摂社27社のうち第27位になります。
一重の玉垣が社殿を囲み、その前に神明鳥居が一基あります。御祭神は真奈胡神(まなごのかみ)であり、倭姫命が急流を渡れずに困っていたところを助けたとされる土地の神になります。
神社の入口の右側には「三瀬の渡し」に通じる古道があります。
150mほど歩くと渡し場に着きます。対岸(大台町下三瀬側)は河川改修によりコンクリート壁になっています。画像左側に架かっている橋は紀勢自動車道の「紀勢宮川橋(きせいみやがわきょう)」になります。
明治38年(1905年)に上流に船木橋ができるまでは伊勢神宮と熊野三山を往来するたくさんの人々が毎日ここを舟で渡っていたのでしょう。
渡し場付近から撮影した下流方向の画像です。下流方向は自然のままの景観です。
下三瀬側の県道770号線沿いにある「三瀬の渡し」の案内看板の画像です。
案内看板の左側にある道を降りていくと河原にでます。河原は大きな石を並べた石畳になっており、通行しやすくなっております。
しばらく進みますと渡し場に着きます。係留されている観光用の白い渡し舟で対岸との位置関係が判ると思います。
「三瀬の渡し保存会」に予約をしますと、渡し舟の体験ができます。3日前までに要予約になり、料金は5名まで2,500円で1名追加につき500円です。但し、当日の天候や増水等により中止になる場合があるそうです。
出典:wikipedia