倭姫宮(やまとひめのみや)は皇大神宮(内宮)の別宮で、御祭神は倭姫命(やまとひめのみこと)になり、内宮と外宮を結ぶ御幸道路の中程の倉田山(くらたやま)に御鎮座しております。倉田山には神宮徴古館、神宮美術館、神宮文庫、皇学館大学などが立ち並んでおります。
御幸道路にある信号交差点・倭姫宮前のすぐそばに表参道の入口があります。
昭和4年(1929年)絵画研究会印刷工芸社発行の「最新写真版 伊勢大廟」にある別宮倭姫宮の画像になります。何かの祭事のときに撮影されたのでしょうか、神職さんと警備の方達が写っています。
鳥居をくぐり、少し進んだ辺りの参道の画像です。
入口の鳥居から200mほど進みますと、石段が見えてきます。石段は45段あります。
石段を登りますと左側に手水舎があります。
右側には宿衛屋(しゅくえいや)があり、お札・お守りや御朱印の授与や神楽や御饌の取次ぎをして頂けます。
社殿の画像になります。倭姫命は第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女と伝えられ、約2000年前に天照大神(あまてらすおおみかみ)の御神教(おみしえ)を受け、永遠に安定した神事を続けることの地を求めて大和の国を発たれ、伊賀・近江・美濃等の諸国を経て伊勢国に入り、現在の場所に皇大神宮をご創建なさいました。さらに祭祀や神職の制度を定め、神道の基礎を作ったと伝えられます。
大正元年(1912年)に宇治山田市(現伊勢市)長が先頭にたち、倭姫命を祀る神社の創立を国会に請願し、大正8年に帝国議会で創立の予算が可決され、大正10年1月には内宮別宮としての創立が決定しました。大正12年(1923年)11月5日に御鎮座祭が執り行われ創立されました。
倭姫宮には裏参道入口もあります。駐車場は裏参道入口近くの4台分、150mほど離れた神宮徴古館・美術館兼用の駐車場に数十台分があります。
裏参道入口から宿衛屋、手水舎までは50mほどになります。
裏参道入口方面には神宮徴古館があり、伊勢神宮のお祭りや歴史・文化に関する資料を中心に展示しています。
出典:昭和4年 絵画研究会印刷工芸社発行 最新写真版 伊勢大廟、神宮司庁発行 倭姫宮、wikipedia