町並みの今昔 旅館編

大安旅館跡 伊勢古市参宮資料館 中之町 長峯神社

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外宮と内宮を結ぶ旧参宮街道(古市街道)の中程、中之町(なかのちょう)には大安(だいやす)旅館という大きな旅館がありました。旧御師の経営では無く、明治4年(1871年)に御師制度の廃止後に旅館業に参入したそうです。明治38年(1905年)に伊勢屋の火事により類焼してしまいましたが、その後再建し、敷地を拡大し大旅館となり明治・大正・昭和と繁栄を続けました。昭和47年(1972年)頃に休業状態となり、その後に解体されたそうです。

外宮からですと古市街道を進み、古市に入り近鉄線の陸橋を渡ります。陸橋の脇には油屋跡の石標が立っております。

陸橋を渡り終えて100mほど進みますと、左側に長峯神社(ながみねじんじゃ)があります。この神社が古市の南端になり、その先は中之町になります。

長峯神社を少し過ぎた右側一帯に大安旅館本店があり、左側一帯に別館がありました。今は住宅地となり面影は全くありません。旅館跡地は本店跡だけでも十数件に分割されてしまったそうです。

発行年不明の絵はがきです。類焼後に建てられた立派な建物です。

同じセットの「伊勢古市 旅館大安別館玄関」の絵はがきです。

同じセットの「伊勢古市旅館大安 大広間より神路山(かみじやま)の遠望」です。

昭和14年(1939年)、井村安雄発行の神都に掲載されている大安旅館の広告です。

画像奥が古市方面です

大安旅館跡付近から、さらに300mほど進みますと、伊勢市立「伊勢古市参宮街道資料館」があります。1階展示室は入館無料 開館時間9:00~16:30 休館日 毎週月曜・休日の翌日・年末年始

展示品1:館長様の許可を得まして掲載
展示品2:館長様の許可を得まして掲載
展示品3:館長様の許可を得まして掲載

こちらの資料館には大安旅館で使われていた道具や鬼瓦、写真などが展示されております。この他にも古市に関する沢山の展示品がありますので、ご興味のある方は是非足をお運びください。また館長様に大安旅館があった詳しい場所をお聞きしたところ親切に教えていただけました。ありがとうございました。

出典:昭和14年井村安雄発行 神都、平成28年 伊勢古市参宮街道資料館発行 古市参宮街道と周辺地域ガイドマップ手帳、昭和61年国書刊行会発行 ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 伊勢二見小俣

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