瀧原宮 瀧原竝宮①の続きになります。入口の鳥居をくぐり、いよいよ神域内に入ります。参道はほぼ真っ直ぐになっています。
250m余り歩きますと橋があります。
橋を渡りますと右側に御手洗場(みたらし)の案内看板があります。画像の左奥に見える建物が宿衛屋(しゅくえいや)になります。
案内看板どおりに石段を下りますと頓登川(とんどがわ)の流れを利用した御手洗場があります。
頓登川の清流は全くの透明で感動します。ここで身を清めますが、このきれいな水ですと120%清めれた感じになります。
瀧原宮は南側に川が東から西へ流れる地勢、内宮の正宮と荒祭宮の関係から内宮の雛型になったという説があり、瀧原宮は天照皇大御神の和魂(にぎみたま)、瀧原竝宮は天照皇大御神の荒魂(あらみたま)を祀るとされています。
和魂は神の優しく平和的な側面であり仁愛・謙遜等の妙用とされ、荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂であり勇猛果断・義侠強忍等の妙用とされます。
御手洗場で身を清めて参道に戻り、しばらく進みますと瀧原宮、瀧原竝宮が見えてきます。
瀧原宮、瀧原竝宮の社殿が並ぶ手前には参拝順序を示した立札が立っております。
向かって右側が瀧原宮、左側が瀧原竝宮になります。
現在、西側が古殿地になり、画像右側にある建物が御船倉(みふなぐら)になります。ご神体を覆う御樋代(みひしろ)をお納めする「御船代(みふなしろ)」を収納する倉とされていますが、古代以来の宮川の水上交通を象徴するという説もあるそうです。御船倉は瀧原宮のみにあり、式年遷宮のたびに他の社殿とともに造営されております。
瀧原宮、瀧原竝宮を参拝した次は、奥の石段の上にある若宮神社(わかみやじんじゃ)の参拝です。若宮神社は瀧原宮の所管社になり、御祭神は天水分神(あめのみくまりのかみ)とされていますが、詳細は不明だそうです。
若宮神社へ参拝した次は、石段の下にある長由介神社(ながゆけじんじゃ)への参拝になります。長由介神社は瀧原宮の所管社になり、長由介神は御饌(みけ)の神とされることから豊受大神の御霊あるいは分霊とする説があるそうです。
長由介神社には川島神社(かわしまじんじゃ)が同座しており、御祭神は川島神とされますが詳細は不明だそうです。
参拝が終わりましたら、宿衛屋でお札・お守・御朱印等を受けられます。8月14日現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために御朱印帳への記帳は休止されていて、御朱印紙(書き置き)お渡しのみの対応になっております。
瀧原宮、瀧原竝宮に参拝しましたら、車で約6kmになりますので多岐原神社への参拝もおすすめです。
出典:神宮司庁発行 瀧原宮 瀧原竝宮、神宮司庁ホームページ、wikipedia