町並みの今昔 商店編

三重県立商品陳列所跡 稲葉商店跡 山田駅前(伊勢市駅前) 宇治山田市立観光物産館 外宮参道

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この「伊勢山田驛前」の絵はがきは大正時代の中頃に撮影、発行されたもので外宮参道から山田駅(現在の伊勢市駅)方面を撮影したものです。画像の右側は手前から「御土産物 稲葉商店」、その次が店名不詳のうどん・すし店、その次もう1~2軒店名不詳のお店でその次が三階楼の中村屋旅館になります。中村屋旅館の跡地に「和洋食堂 中村」の建物がありますが、現在は営業しておりません。画像の左側手前の旅館は看板が画像処理されておりますが、「魚清館」だったと思われます。

現在の画像です。「稲葉商店」跡地には赤い飾り屋根のついた「稲葉ビル」と伊勢神泉のビルがあり、「魚清館」跡地は「大盛丸海運ビル」になっています。※必ずしも正確な位置とは限りません。

昭和5年(1930年)6月発行の「伊勢参宮」に掲載されている「稲葉商店」の広告の画像です。この頃には立派な建物になり、左側は洋風建築に変わっております。

現在の稲葉ビルを正面から撮影した画像です。1階にはミシュランガイド2019でミシュランプレートを獲得した「居酒屋 いっしん」さんが入っております。

昭和4年(1929年)発行の「伊勢大廟」に掲載されている「商品陳列所」の画像です。三重県立商品陳列所は稲葉商店の北隣り(伊勢市駅寄り)にありました。元々、津市の偕楽公園内にあった三重県勧業陳列館を移築して、大正15年(1926年)7月に落成式が行われました。

稲葉商店が発行した「伊勢神宮並附近名所」の絵はがきセットのうちの「伊勢山田神宮本通 商品陳列所」の画像です。この画像は伊勢市駅側からの撮影で右隣りが稲葉商店の建物になります。

同じ絵はがきセットのうちの「伊勢山田神宮本通り 山田驛より外宮高倉山を望む」の画像です。左側の高千穂館の次に見える白くて高い建物が商品陳列所になります。

絵はがきセットの畳紙の画像です。

商品陳列所は昭和10年(1935年)に三重県商工奨励館に改称、昭和17年に宇治山田市に移管され再び商品陳列所に改称されました。上の画像は「参宮記念 伊勢二見鳥羽カード 百枚入」のうちの「商工奬勵館」の画像です。

その後、昭和19年に廃止され、終戦前後には学校の校舎として使用されました。昭和26年(1951年)には宇治山田市立観光物産館となりましたが昭和29年に閉鎖され、その後も色々な施設として使用されましたが、昭和46年に取り壊され、昭和49年にはパーキングビル(店舗用ビルと立体駐車場)が開店しました。今では考えづらいのですが、1階にはパチンコ店(デンスケ東店)がありました。

商品陳列所跡の現在の画像です。パーキングビルも平成23年(2011年)に解体され、現在は「伊勢みやげ 伊勢百貨店」になっております。

出典:昭和4年 絵画研究会印刷工芸社発行 伊勢大廟、昭和5年 敬神教育会発行 伊勢参宮、昭和61年 国書刊行会発行 ふるさとの思い出写真集 明治大正昭和 伊勢二見小俣、wikipedia

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